Nstock株式会社（東京都中央区、代表取締役：宮田昇始）は、WiL、Coral Capital、千葉道場ファンド、ALL STAR SAAS FUND、East Venturesから、第三者割当増資にて30億円の資金調達を実施したことをお知らせします。

資金調達の概要と使途
調達金額：30億円
株主：WiL、Coral Capital（4号ファンド第1号案件）、千葉道場ファンド（4号ファンド第1号案件）、ALL STAR SAAS FUND、East Ventures

このたび調達した資金は、主にプロダクト開発と金融商品取引法関連の業登録、新規事業立ち上げ準備、そしてこれらを担うメンバーの採用に充て、株式報酬SaaSの機能拡充とスタートアップのための非上場株式の取引所の構築を行う方針です。

2022年に創業したNstockは、既に事業を開始している「株式報酬SaaS事業」と、「セカンダリー事業」の開業に向けた業登録などの準備、「スタートアップへの再投資事業」のニーズ検証を行っています。この3つの事業を通して、スタートアップエコシステムが抱えるボトルネックを解消し、日本から多くのユニコーン、デカコーン企業が生まれる土台をつくります。

プロダクトの有料化から間もなく1年を迎える株式報酬SaaS「Nstock」は、ストックオプション（以下、SO）の契約締結や権利者管理をスムーズにするソフトウェアです。権利者（従業員等）のマイページでは、SOの契約内容や経済的価値が可視化でき、会社の成功が権利者の経済的成功につながる実感を得られるため、モチベーション向上などの効果をもたらします。2024年8月に機能追加したSOの行使申請・承認機能や、今後開発予定のRS・RSU対応にも期待をいただいており、月次売上成長率の平均は30％を超えています（2024年7月時点）。

2025年中に開始予定のセカンダリー事業では、発行体であるスタートアップ企業が取引参加者や取引条件をコントロールできる「社内取引所」をコンセプトに、非上場株式の取引所の構築を目指しています。非上場時点でも、SOや株式に流動性を持たせる機会が得られ、SOの報酬としての魅力が増すだけでなく、SOの行使期限を理由とした望まないタイミングでの「スモールIPO」を回避し、最適なタイミングでIPOを選択できるようになります。

さらに、3つ目の事業として「スタートアップへの再投資事業」のニーズ検証をスタートしています。スタートアップで成功して得たキャピタルゲインやノウハウ、経験値などを新たなスタートアップに再投資する機会を創出することで、好循環を形成するエコシステムの構築を目指します。

投資家コメント

WiL パートナー難波俊充氏
Nstockのミッション『スタートアップエコシステムをブーストし、日本からGoogle級の会社を生み出す』は、国内スタートアップにとって重要な挑戦であり、共に成し遂げたい未来です。また、煩雑さを増していくSO設計管理のペインはもちろん、セカンダリー市場の重要性は米国市場をみても明らかで、Nstockの力強い成長を通じてマーケットで新たな資金の循環が生まれることを期待しています。個人的にはSmartHRに続き、Nstockでも初期投資家として宮田CEOとご一緒できる事を嬉しく思うと共に、Nstockのミッションに共感する仲間の皆様との新たな挑戦を心から楽しみにしています。

Coral Capital 創業パートナーCEO James Riney 氏
日本のスタートアップ市場は過去10年間で10倍に成長し、政府も今後10倍のさらなる成長を目指しています。これは野心的な目標ですが、これからもユニコーンが更に日本から生まれてくることは間違いありません。ただし、伝説的な企業を築くには時間がかかります。Airbnbが上場するまで12年かかり、Stripeはまだ上場していません。米国では、上場を待つ間にセカンダリー市場が流動性を提供する重要な手段となっています。日本でも、上場を待つスタートアップが増えるにつれ、セカンダリー市場の需要が高まるでしょう。Nstockは、ストックオプションの管理、流動性の促進、そしてそれらの資金を再びスタートアップエコシステムに投資するためのソリューションを提供しています。彼らは、「Making the Startup Ecosystem AWESOME」していきます！

千葉道場ファンドジェネラルパートナー千葉功太郎氏
今回ある意味で宮田さんの2回目の挑戦ともいえるNstock社の新しいラウンドに、千葉道場ファンドからも投資させて頂きました。私個人としても創業初期からSmartHRの成長を応援させて頂いており、宮田さんの目まぐるしい成長と活躍を、いちエンジェル投資家として千葉道場コミュニティと共に支援させて頂いておりました。今回、スタートアップ大好きな宮田さんらしい、日本のスタートアップエコシステムをよりもう一段アップデートしてくれるようなチャレンジに大きな期待と共感をしており、千葉道場ファンドとしても応援し続けます。

ALL STAR SAAS FUND マネージングパートナー前田ヒロ氏
日本のスタートアップシーンをさらに加速させるには、「人材」と「資本」の流動性をさらに高めることが不可欠だと考えています。Nstockに集結したメンバーは、全員が「スタートアップエコシステムを活性化し、日本から世界を変えるGoogle級の企業を創出する」というビジョンに強く共鳴しています。スタートアップ業界を長年牽引してきたSmartHRの創業者である宮田さんだからこそ、革新的なビジョンを掲げ、卓越した人材を惹きつけ、強固なチームを構築できるのだと強く感じています。私たちは、Nstockの成長がスタートアップ業界全体の発展につながると信じ、共に日本のイノベーション創出を加速させていくために全力で支援してまいります！

Nstock株式会社代表取締役CEO 宮田昇始
本日から、Nstockの新しい挑戦が始まります。今回投資してくださったのは、全員がSmartHRの初期投資家の皆様です。2回目の挑戦でもサポートに加わっていただき、とても心強く思っています。

この度の資金調達についてのブログを、明日9/10（火）AM9:00に公開予定です。よければご覧ください。https://blog.shojimiyata.com/

採用情報／イベント情報
最後にお知らせです。今回の資金調達をきっかけに、Nstockでは採用をますます強化していきます。それに伴い、採用サイトを大幅にリニューアルしました。ぜひご覧ください。

▼Nstock 採用サイト
https://recruit.nstock.co.jp/

また、9月19日(木)には、CEO／CFOやコーポレート責任者の方々に向けたイベント「Nstock 初の資金調達の舞台裏」を開催します。オフレコトーク満載で繰り広げる予定です。ご興味ある方はぜひお申し込みください。

▼イベント概要・お申し込み
https://nstock.co.jp/news/event_240919

会社概要
社名：Nstock株式会社
代表取締役：宮田昇始
資本金：1,000万円（SmartHR 100%子会社）
所在地：東京都中央区日本橋兜町9-1 兜町第2平和ビル FinGATE BLOOM 5F
登記住所／郵送物等の送付先住所：東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
事業内容：株式報酬SaaS事業、セカンダリー事業、スタートアップへの再投資事業

Nstock、30億円を資金調達。2025年中にセカンダリー事業を始動

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