こんにちは、Nstockマーケターの松田です。

前回、1人目のプロダクトマネージャーの佐藤さんを紹介する記事を書きました。

その記事につづいて、今回は2023年4月に経営企画として入社をした小澤慧さん（通称：Zasan）にインタビューを行いましたので、ご紹介したいと思います。

小澤さんと僕は、ほぼ入社同期。でもとにかく経歴がマッチョで、最初は「こんな優秀そうな人と一緒に入社するの･･･？！」と自分がとても心配だったことを覚えています。緊張したなぁ。

でも、知れば知るほど小澤さんはとても熱くて、ピュアで、強い信念を持っていて。外からはなかなか見えない魅力を秘めている人だと知りました。そんな小澤さんの魅力に触れて、「Nstockにはこんな人もいるんだ〜」と知ってもらえたらいいな〜と思っています。長くなりますが、ぜひ読んでみてください！

小澤慧
1992年生まれ。三菱商事の新産業金融事業グループにて、ファンド投資業務や投資先支援等に携わった後、在NYの金融機関向けAML/KYC管理SaaSのAlloy（シリーズC）と、同じく在NYのコンプライアンス管理SaaSのThemis（シード期）でChief of Staffとしてセールス、マーケティング機能の立ち上げを経験した後、Nstockに入社。ペンシルベニア大Wharton校にて、MBAを取得。

採用ポジションなし。自分のポジションをつくるところから始まった。

松田：こうやってしっかり小澤さんの話を聞くのは初めてなので楽しみです！まずはNstockでの役割について教えてください。

小澤：よろしくお願いします！NstockではストックオプションにまつわるSaaS事業と、スタートアップ特有のお金の悩みを解決する金融事業、という2つの事業開発を行っているのですが、経営企画として、今は後者の金融事業をメインに携わっています。

具体的にいうと、プロダクトのマーケットサイズや顧客ペルソナを検証する、といった経営企画っぽい役割もあれば、今後取り組めそうなプロダクトの案を持ってきて企画書を書く、といったPdMっぽい役割もあります。「コレ！」と言った決まった責任はなくて、幅広くビジネスサイドを見ているイメージですね。

松田：たしかに、小澤さんの役割ってとても多様なイメージがあります。もともと、そういったポジションの求人ってあったんですか？

小澤：いや、それが無かったんですよ！僕がNstockに興味をもった頃は、エンジニアくらいしか積極的な採用はしていなくて。加えて誰もつながりがある社員の方がいなかったので、Twitterで見つけた佐藤潤さんにDMをしたのが始まりでした。「興味があるのでお話したいです」って。それが2023年1月頃かな。

なので、面接もちょっと変わったプロセスで「自分に何ができるか、Nstockでどうバリューを発揮できるか」をすり合わせて、一緒にポジションを作らせてもらいました。柔軟に対応いただけて本当に有り難かったですね。

松田：すごいですね！僕だったら求人が無かったら諦めちゃいそうです（笑）。

小澤：そして、当時住んでいたアメリカから帰国して、1ヶ月ほど地方の実家でリモートワークをした後、最近東京に引っ越してきたばかりです。

松田：小澤さんはそのプロセスを経て、Nstockで「どういう役割を担うべきだ」と思ったんですか？

小澤：そうですね、基本的にどんなアーリーステージのスタートアップも「墜落しかけの飛行機」とか「沈没しかけの船」などと例えられるものですが、そもそもすごく限られたリソースしか積んでいない乗り物で、果てしなく遠い目的地を目指すことって、めっちゃ大変なことじゃないですか。

だからこそ僕みたいな役割の人が入って、さまざまな事象に対して放っておくと将来的に船が沈没する原因になり得るのか、それとも船底に傷がつく程度で許容できるダメージなのか、を見極めることが重要だと思う、と話しました。その上で、時には自分でどうにかできないかと頭を捻ったり、時にはチームで解決できないかと旗振り役を担ったり、最善の方法を選択できればいいと考えていますね。

三菱商事に新卒入社。金融という大きなフィールドで事業を創ってみたかった。

松田：小澤さんは、Nstockに入社するまではどんなご経歴を歩まれてるんですか？

小澤：最初のキャリアは三菱商事という会社です。「商社に新卒入社をする」といえば石油とか食糧のトレーディングに携わりそうなものですが、僕が志望していたのは新産業金融事業グループという、いわゆる商社っぽくはない部署でした。物の売り買いではなく、PE（Private Equity）やVC（Venture Capital）のように、会社に投資をする仕事を担っているチームですね。

松田：なるほど！その経験は、今の仕事にもめっちゃ活きていそうですね。

小澤：そうなんですよ。新産業金融事業グループという名前のとおり「金融を通じて、新しい産業を作る」をミッションに掲げていたチームだったのですが、僕は「金融という大きなフィールドで新しく事業を創っていきたい」という理由からこの部署にずっと入りたくて。現金預金率が高くてなかなか投資にお金が回らない日本で、三菱商事が培った事業の知識を活かして良い会社に投資しよう！日本全体の成長に寄与するような新しい産業を作ろう！といったことを掲げて仕事をする毎日はとても楽しかったですね。

そんな感じで、仕事はとてもやり甲斐を感じていたのですが、一方で大きい会社なので、経営などの責任が大きい仕事に携わるまでには長い時間を要すること、また文化や慣習がフィットしきらない部分があり、3年目の頃に転職を考えるようになりました。

松田：めっちゃ興味あるんですけど、当時の小澤さんってどんな人だったんですか？

小澤：そのチームって、メンバーの約1/3がMBAホルダーだった時期があったり、外資系の金融機関で活躍していた中途入社の方が居たり、とにかく優秀な目上の人が多かったんですよね。でも、僕は学生時代から自由闊達でフラットなカルチャーに慣れてしまっているところがあって、そういった先輩方にも「こんな戦略で○○社に勝てるんですか？」などと平気で聞いてしまったりして。入社間もないぺーぺーのくせに、生意気言ってましたね。それでも諦めずに指導してくださった先輩方に、本当に感謝しかないです。

松田：らしすぎますね（笑）。同調圧力に屈することなくズバズバ発言するのが小澤さんですもんね。

小澤：昔からその性格はあまり変わってないですね。年齢とか、社会人年次にかかわらず、所属している組織がより良くなることを最優先に考えて、実行したくなる癖がある気がします。そういう人が1人は組織にいないと環境が変わらないよな〜って。

尊敬する母と、アニメ「アイシールド21」によって育まれた幼少期。

松田：ちょっと話を寄り道させてください。小澤さんって、まさにそのような「強い信念を持っている人」という印象があるのですが、幼少期はどんな人だったんですか？

小澤：一言でいえば、どこにでもいるような体育会系の学生でしたよ。中高、そして大学1年生までは、ずっとアメフトに明け暮れていたので。

松田：あ、そうだ！日本代表になった経験があると噂を聞きました！

小澤：遠い昔の話ですが（笑）。今思い返すと、当時の経験は今につながってるところもあるかもしれません。

たとえば、高校3年生で運良く日本代表チームに選ばれて、アメリカチームと試合をするチャンスを得たんですね。またとない機会なので、スターティングメンバーに選ばれる為に気合いを入れて準備して、万全の状態で臨むわけじゃないですか。でも蓋をあけてみると、アメリカの学生は半ば観光気分で、まるでお遊びみたいな雰囲気で。「あぁ、日本ってアメリカに相手にされていないんだ」と肌で感じたんです。当時の衝撃は忘れられないですね。

松田：そんな経験があったんですね。その時の気持ちはどんな感じだったんですか？

小澤：とにかく悔しかったです。僕は昔からそんな感じで、自分が置かれている環境や、所縁のある人が相手にされていなかったり、もっと言うと馬鹿にされていたりすると、強い抵抗を感じるんです。どうにかしたい、どうすればいいだろうって考えたりして。

アメフトは結局、大学1年生のときに大きな交通事故に遭い、左足の大腿骨が6パーツくらいに折れてしまって引退を余儀なくされたのですが、社会人になってからも「日本から世界に通用するスタートアップを生みたい」などと海外を意識してるのも、根源は同じような気がします。

松田：小澤さんのその「大切な人や環境を守りたい、そのためになら頑張れる」という資質はいつくらいから育まれたものなんですか？

小澤：どうなんだろう。でも、やっぱり家庭環境は大きく影響していると思いますね。

僕は母子家庭で育っているのですが、小学生の頃くらいだったかな。「どうすれば父親がいない家庭で幸せになれるのか」「大切な母親を長男として守っていけるのか」と、子どもながらに考えていた記憶があります。決して裕福な家庭じゃなかったけれど、母親が「子どもの教育だけは守る、自由にいろんなことを経験させてあげる」と強い意志をもって考えてくれていることを知っていたので、感謝をしていたし、僕なりに家庭に貢献したい気持ちを持っていたのかもしれません。

あとはベタですけど、当時「アイシールド21」っていうアメフトのアニメが放送されてたんですよ。主人公は足が速いことだけが取り柄のいじめられっ子で、でもそれが少しずつ強みに変わって最終的にはチームを勝たせるほど大活躍する、っていうストーリーなんですけど。当時、僕は「金銭的に余裕がある家庭ではないから･･･」と挑戦してみたいアメフトを諦めかけていた時期で、このアニメのおかげで頑張る勇気を貰えました。結果、奨学金を借りるという選択肢を見つけられて、好きなことに熱中する人生を歩めたので。

松田：そうだったんですね！お母さん、めっちゃ素敵な方ですね･･･僕も似たような経験があるのでグッときました。

小澤：今でも1番尊敬しているのは、母です。それはずっと変わってません。母は僕と違ってとてもガマン強い人なんです。僕への教育も「この子が自分で決めて、失敗を経験しなきゃいけないから」って何があっても見守ってくれてて。これが子どものためだと思ったら、グッと堪えることができる人なんですよね。僕にはそれはできないから、尊敬しています。

最近はプライベートで僕自身が結婚したのですが、母に大切な人を紹介できたり、日本に帰ってきてNstockで頑張っている姿を見せられることは、やっぱり嬉しいですね。

高校生のときから憧れていたMBA。3,000万円を借金して取得した。

松田：話を戻します！三菱商事での仕事を終えてからはMBAに留学されていると思うのですが、なぜ留学しようと考えはじめたんですか？

小澤：僕は小さい頃からやらされる勉強とか学校行事とかはすごく苦手だったのですが、自発的に未来を想像して、自分が足りないことを把握して、必要な情報を分析する、みたいなことは好きだったんですね。MBAのことを知ったのも高校生の頃なのですが、当時は将来的に取得したい学位とか、就職したい企業とかをノートに書き溜めたりしていて。その頃からぼんやりとMBAに憧れを抱いていたように思います。

それから三菱商事へ移ってみたら、先述したとおりMBA取得者の方がとても多くて。その環境には大きく影響を受けましたね。最終的には「日本人を代表して世界で勝負したい、MBAはそのためのチケットになる」と強く感じるようになり、意志を固めました。

松田：すごい決断ですね。野暮な質問なのですが私費だとどれくらいのコストがかかるんですか？

小澤：一般的に、まずは入学試験をクリアするためにかかる費用として約200~300万円、また約1,000時間の投資が必要だと言われています。費用の詳細としては、予備校にかかるお金が大部分を占めます。あとは入学したあとの生活費や学費ですが、これらをトータルすると約3,000万円ほどの費用になります。すごい数字ですよね。

松田：衝撃的です。それだけの投資が必要なMBAにこだわった理由はどういうところにあったんですか？

小澤：とにかく「魅力的なリソースが溢れている環境であること」が大きいです。人や環境、機会などですね。たとえば、Google、Starbucks、Johnson&Johnsonなどの有名企業のCEOが卒業生として積極的に学生と交流したり、中にはゲストスピーカーとして実際に授業で教えに来ていたり。特にWhartonでは日本のスタートアップで活躍されている方が多くて、例えばDNXの倉林さん、マネーフォワードの辻さん、ラクスルの永見さん、などは代表的な卒業生ですし、そういった方々と単に知り合うチャンスがあるだけじゃなく、授業や課外活動を通じて意見をぶつけ合えたのは、とても貴重な経験でしたね。

業界を代表するような有識者に対しても、遠慮なく”Challenge”と自分の意見や考えをぶつけていく同級生の姿勢や、それが当然である環境は、なかなか無いのではないかと思います。そんな良質な学びの機会を買えて良かったなあ〜と思いますね。

松田：在学中はどのような生活だったんですか？

小澤：在学中は、MBAの学位に加えて、MA in International Studies（国際関係学）という修士2つを2年間で取得するデュアルディグリープログラムだったので、とても忙しくしていました。友人が旅行や飲み会をしているのを横目に「羨ましいなあ〜」と思っていた記憶がありますね（笑）。

あと、僕は在学時からスタートアップで働きたいと思っていたので、1年生の時は「Alloy」というシリーズCのFintech/SaaS企業で、経営企画のような仕事をしていました。この会社はレイターステージだったので「勉強する環境」としてはすごく良いなと思っていたのですが、だんだんと「アーリーステージの会社で働いてみたい」という想いが大きくなっていき、2年生に上がってからは、同じく金融機関向けのFintech/SaaSスタートアップで働いたりもして。どちらも刺激的な経験でしたね。

松田：学問と仕事を両立するなんて想像するだけで大変そうです。アメリカのスタートアップで働いてみて感じたことはありましたか？

小澤：1社目は、当時からすごく伸びている会社で、BessemerやInsight Partnersなどの一流の投資家が入っていたこともあり、SaaSのベストプラクティスを学ぶにはすごく良い環境でした。ただ、既に優秀な人材や良いプロダクトが揃っていたこともあり、やりたいことが100あるとすると40〜50くらいしか実行できないな、と感じていましたね。

2社目は、ザ・アーリーステージのスタートアップ！という環境で、入社時は創業者、デザイナー、エンジニアをあわせて社員数は5名。まだプロダクトも完成していませんでした。そんな状況の中、Chief of Staffという創業者の右腕的な役割で、ビジネス側の統括を担当しながらMVPを作ったり、会社がARR2億円に到達するくらいまでを経験できたことは、とても今に活きているなと感じます。

アメリカで働くのもいい。でも僕は日本のために、日本で働くことも素敵だと思った。

松田：MBA卒業後も、アメリカで働きつづける予定だったんですか？

小澤：当初はそう思っていましたね。もともと入学前から「アメリカのVCか、スタートアップのどちらかで働きたい」と目標を置いていたので。

でもある日、1年生の1学期目かな。同級生に「日本の○○って会社（日本の代表的なスタートアップ）が学校の掲示板にインターンの募集を出してたよね？聞いたこともないけど、旅費、ホテル代、給料貰えるから観光として行こうかな？tech分野なのに東京は全然make senseしないから、就職するつもりはないんだけど」と言われて、めちゃくちゃカチンときたんです。その時の感情はよく覚えています。半分は怒り、半分は混乱みたいな。僕は普段からあまり感情が揺らがない人間と言われることが多いのですが、「え？なんで自分、こんなにも動揺してんの？」って驚いちゃって（笑）。

それから、そのときの感情をよく見つめてみると、僕は自分で思っている以上に日本人としてのアイデンティティを持っているんだなって分かったんです。日本人がアメリカで働くということはたしかに良いキャリアなのかもしれない。でも、日本のために日本で働いていくのも、素敵な生き方だよなって。

松田：小澤さんの「守りたい対象」に、しっかりと日本が入っていたんですね。

小澤：かもしれないですね。だからこそ、「将来的に日本に戻って、日本のスタートアップ業界の為になる仕事ができるように、今アメリカで然るべき経験を積んでおこう！」と新たな目標ができたので、忙しくしながらも仕事を頑張れたんだと思います。

松田：ちなみにそれから、Nstockにはどうやって出会ったんですか？

小澤：きっかけは･･･なんだっけ（笑）。正直覚えてないですが、日本のスタートアップはずっと追いかけていたので、Nstockのことは創業当時から知っていました。そこからは冒頭で話したとおり、Nstockの社員さんをSNSで見つけて、急にDMさせてもらって･･･と選考が始まっていった感じですね。

松田：小澤さんが日本で仕事をする舞台として、Nstockを選んだ理由はどんなところにあったんですか？

小澤：Nstockに惹かれた理由は3つありました。1つ目は「なんとなく働いている人と波長が合いそうと感じたこと」、2つ目は「Nstockと自分が目指しているゴールが近かったこと」、3つ目は「事業ドメインやマーケットの成長率が高いと思ったこと」ですね。

正直、金銭的な部分でいえば、前職から年収が40％近く下がって、他に魅力的なオファーもありましたが、仕事の機会や環境を優先して仕事を選ぶほうが成長できるし、そうすれば自ずと条件面は付いてくるでしょ！と考えていましたね。MBAの借金もある状況だったので少しだけ考えちゃいましたけどね（笑）。

松田：とっても気になっているんですけど、その借金は結局どうすることに･･･？

小澤：借金の話は、カジュアル面談でお伝えしたんですよね。隠していても仕方ないので、「MBAに私費で行っていたので借金があります」って。そしたら代表の宮田さんが「会社から融資できる可能性があるので検討してみます」ってその場で話してくれたんです。大手企業や外資コンサル会社であれば肩代わりしてくれる事例もあったりするのですが、このアーリー期の企業で、そのような可能性を示してくださったことには本当に驚きでした。

結局、会社からの融資はフェアさやランウェイの観点で難しいという結論に至ったのですが、なんと最終的には宮田さんが個人融資をしてくれることになったんです。ボンッ！と2,000万円。特例なことでしたし、宮田さん自身もこのために自らも借金をして貸していただいていると分かっていたので、感謝の気持ちでいっぱいです。これだけ自分に可能性を感じてくださっているのだから、しっかり頑張ろうと覚悟が決まりましたね。

世界に誇れるスタートアップを生み出したい。Nstockならそのための課題を解決できる。

松田：やっと本題にたどり着きました（笑）。もうお腹いっぱいかもしれませんが、もう少し聞かせてください。

小澤：ようやく本題ですか！相変わらずこのシリーズは遠慮なく長い記事でいいですね（笑）。

松田：ありがとうございます（笑）。小澤さんは「Nstockの特徴は？」と聞かれたらどう答えますか？

小澤：まずパッと思いつくのは、本当に自由だってことですね。1人1人の責任範疇がとても大きい。この自由で裁量が大きいカルチャーは、宮田さんの影響が大きいと思います。宮田さんは、とても権限委譲が上手な経営者で、早期にいろいろな業務を自分より専門性が高い人に任せるんですよね。それも、業務の一部だけ切り出して任せるのではなく、ほとんどの意思決定まで渡してしまう。結果的に各メンバーが何かしらのオーナーになっています。

あとは、優しい人が多いなって思います。これは何故なんだろう。スタートアップって大きな夢を追いかけるからか、ハングリーさが態度や仕事の進め方に出ちゃう人もいるじゃないですか。これはNstockの特徴かもしれませんね。

松田：たしかに僕もそれらはとても共感です！「Nstockの面白さ」についてはどうでしょうか？

小澤：面白さについては3つあるのですが、それぞれ「日本のため、スタートアップのために仕事ができること」、「立ち上げ時点から複数プロダクトのプラクティスが作れること」、「既にスタートアップで経験があるプロフェッショナルと一緒に働けること」があるかなと思いますね。

1つ目については言うまでもないですが、特に2つ目については面白さを感じていますね。僕はスタートアップ向けに商売をする限り、マルチプロダクトおよびプラットフォームでない限り、ユニコーン企業は目指せないと思っているのですが、その点でいうとNstockでは今後も複数プロダクトをリリースする予定ですし、今話題のマルチプロダクトとかプラットフォーム戦略のプラクティスを作っていける環境だと思っているので、魅力的だと感じます。

3つ目については、今のNstockには「その道のプロ」みたいな人が揃っているんですね。共同創業者の宮田さん、高橋さんはもちろんですが、他のメンバーもアーリーステージのスタートアップを経験している人だったり、何かしらのドメインや職種のエキスパートだったり。潤沢なリソースとスキルがNstockにはあるので、そこを利用して仕事ができる面白さはあると思いますね。

松田：小澤さんらしい視点でとても面白いです！最後に、Nstockで為したいことを聞かせてください。

小澤：一言でいうと、世界に誇れるスタートアップを生み出したいです。Nstockはそのための課題を解決できる会社だと、心から確信しています。

会社の武器を「ヒト・モノ・カネ」で表すと、カネの部分については、エコシステム全体で見ると30倍以上離されているんですが、良いスタートアップに集まるARR当たりの調達額で見ると、そこまでアメリカに遅れていないと思うんです。一方で、ヒトについては大きく離されているなと思っていて。原因は「新卒で大企業に優秀なヒトが流れていってしまうこと」や「スタートアップ特有のリスクを好まない人が多いこと」など、いろいろ絡み合っています。まずはここを解消しなければ、日本から世界に誇れるスタートアップは生まれにくいと思うんですね。ヒトは経営において、一番大きな課題なので。

そう考えたときに、Nstockが取り扱っている株式報酬や金融というドメインは、その課題を解決できる可能性を秘めています。株式報酬をより取り扱いやすくすること、従業員に十分なメリットがある設計にすること、そしてそれを多くの人に知ってもらうこと、そこから金融事業に発展させていくことなど、出来ることがたくさんあります。

また、その後も2つ目、3つ目とさらにスタートアップの組織やヒトをお助けできるようなプロダクトを作ることで、Nstockがスタートアップ全体を盛り上げられるプラットフォームになれれば良いなと思っています。

さいごに

松田：今日はありがとうございました。正直、小澤さんのことを「経歴がマッチョなサバサバしている人」くらいに思ってしまっていたので、がらりと印象が変わりました。めっちゃアツかったです！

小澤：こんな話が誰かのためになるのか心配ですが･･･（笑）。

松田：小澤さんって「誰一人として虐げられている人がいないように」っていう優しさがありますよね。

小澤：たしかに「みんなが幸せでいてほしい」とはずっと思ってるかもしれません。今は日本で働く人を幸せにしたいですし、スタートアップだけじゃなく日本の大企業も幸せにしたい。なんかインタビューされながら思い出したのですが、小さいときは「お笑い芸人になる」とか言ってましたね（笑）。そこからずーっと変わってないのかもなぁ。

松田：やばいです、意外すぎる（笑）！

小澤：忘れてください（笑）。最後にまじめな話をしますが、Nstockはエクイティにまつわるプラットフォームになります。そして、世界に誇れるスタートアップになります。

ですので、もしこの記事を読んでNstockに興味を持ってくださった方は、気軽にドアを叩いてくれると嬉しいなと思います。積極的に採用もしていますので、もしポジションが公開されていなかったら、遠慮なく僕にDMをください（笑）。

松田：たくさんお話を聞かせてもらってありがとうございました！読んでいただいた皆さまも、ありがとうございます！

日本から世界に誇れるスタートアップを。米国企業からのオファーを断り、Nstockにジョインした理由（Nstock 小澤）

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