はじめまして、デザイナーのnamです。
2024年7月よりSmartHRから出向し、Nstockではコミュニケーションデザイナーを担っております。
私はこれまでSmartHRにて多種多様なノベルティを作ってきたのですが、最近Nstockでこんなものを作りました。

ありがたいことにSNSや利用者の方々から想像以上の反響がありまして、企画から発注周りまでの制作過程の様子をブログに書いてみることにしました。
- ノベルティ制作に関わっている人
- これからノベルティを作ろうとしている人
- Nstockのクリエイティブに興味がある人
- めっちゃいい袋がめっちゃ気になる人 etc…
の参考になると幸いです。
どんな経緯で企画した?
まずは企画の発端から。
Nstockは年に数回、スタートアップ関連のカンファレンスイベントに出展しているのですが、ある日、マーケティングチームから「イベント来場者との会話のきっかけを作るための配りやすいノベルティがほしい」というリクエストがありました。
そこで、リサーチを兼ねてカンファレンス会場に足を運んでみたところ、イベントの規模感や動線、他社さんのノベルティやブース装飾など、さまざまな発見が。そこで思いついたのが「一段階グレードの高いトートバッグがあれば目立つかも?」というアイデアだったのです。
イベント来場者は、数日間でたくさんのノベルティを手渡されます。それを1つにまとめる袋があると便利なのですが、一般的なトートバッグだとサイズが小さすぎたり、会社ロゴが目立ちすぎて使いづらかったりする。そんな背景も含めて、マーケティングの松田さんに提案したところ、スムーズに採用されました。
⋯余談ですが、提案といってもわざわざ資料を準備してプレゼンしたわけではなく、Slackか日常会話の流れの中で(どちらかも忘れたくらいです笑)「こんなのどう?」と話した程度です。何気ない相談がきっかけで話がどんどん進み、実行されることはNstockでは珍しくありません。メンバーの提案に対する社内のポジティブな反応や決断までの速さ、皆で作り上げていく団結力を、改めて実感する機会になりました。
振り返ってみると、
- 自身が現場に足を運んだからこそ、当事者目線で需要や課題を知ることができた
- かつてSmartHRで、大型展示会用に制作したトートバッグが好評だったので、需要や反響を予測できた
- また、ノウハウを活かせるため、スピーディーに制作に移ることができた
という点が、良かったことかなと感じています。

どうやって作ったの?
新作ノベルティの制作が決まったところで、続いて「どんなトートバッグにするか?」とデザイン検討に進みます。
発注先についてよく聞かれるのですが、今回のようなトートバッグは既製品の一部をカスタムしたり、名入れ対応をしている業者はおそらくありません(あれば私も教えてほしい!)。サイズや素材をすべてこちらで指定し、オリジナルで制作する必要があります。
自由度が高い分、制作者側も素材などについてある程度の知識が必要なので、日頃からトートバッグへの関心を高めて情報収集しましたし、協力会社さんも慎重に選びました。
今回のトートは『イベント内容・規模・来場者の属性』とそれぞれSmartHRの制作時とはまったく異なる環境で配布するため、Nstockが出展するイベントによりフィットしたトートバッグを下記の通り再考しました。
■サイズ
小さめサイズ
- 会場で邪魔にならず持ち運びしやすいサイズ
- 一方、16インチのMacBookが入る使いやすいサイズ
- 縦横幅をコンパクトにする代わりにマチを広めにとって収納力を担保
- サイズのバランスはアパレル企業のショッパーなどを参考にしました
■素材
カジュアルに見えすぎない、光沢控えめで厚みがある素材
- 本体:柔らかく手触りが良い質感の再生不織布にマットラミネート加工をして強度UP
- 持ち手:光沢控えめで厚みと強度があるもの
■機能と質
昨今、街中では似たトートバッグが増え、アイテム自体の斬新さが薄れているように思います。そのため、普段使いもできるように、デザインだけでなく機能と質にこだわって差別化を図りました。
- ロゴの主張は控えたデザイン
- スマホが収まる内ポケット付き
- 汚れ目立ち防止も兼ねて内側はブラックに
- 持ち手は手持ちと肩掛けの二種類
こうして発注へと進み、サンプルチェックでは主にデザインデータの濃度や持ち手の長さを確認して調整しました。持ち手の長さでも見た目の印象や使用感は変わるので、性別や体格問わず使いやすいサイズを心がけました。
Before

After


そして完成!
こうして完成したNstockの新作ノベルティ。通称、めっちゃいい袋。
私自身、制作段階から「これはきっとたくさんの人に気に入ってもらえるノベルティになるぞ!」と予感はしていたのですが、実際にはその想定を大きく上回るほどの反響がありました。改めて使っていただいている皆さん、ありがとうございます。まだ貰っていない方はぜひオフィスまで遊びにきてくださいね!
巷ではこんな使い方をされているようです。

Q&Aコーナー
最後に、デザイナーの友人・知人の皆さまからよく聞かれる質問をまとめます。それぞれの企業様でのノベルティ制作に役立てると嬉しいです!
Q. 納期は?
A. 約3ヶ月
デザインや仕様、発注枚数、工場の稼働状況など様々な要素で変動しますが、今回は約3ヶ月でした。ただ、3ヶ月を待たずして配布したいイベントがあったので、交渉して少数だけエアー便で先行納品してもらいました。
Q. 単価は?
A. ゴメンネ🙏
こちらはNstockのマーケティング費用の話になるので正確な金額ではお伝えしていません(ぜひこっそり、直接聞いてください😉)。もちろん安価ではないのと発注枚数で大きく変動するので、用途を明確にして向こう1年分をまとめて発注したり、色数を絞るなどデザイン上の工夫で単価をなるべく抑えました。
Q. どこで発注したの?
A. 東京アート株式会社さんです
アパレル業界に精通している方なら知らない方はいないであろう、ショッパーを筆頭にパッケージの企画・制作に強いパッケージメーカーさんです。自社工場を持っているため幅広い制作実績とノウハウがあり、細かな要望にも柔軟に対応いただけました。都内のショールームにも足を運んだのですが、街中で見かける多種多様なショッパーやパッケージが並んでいる様子は圧倒的かつ楽しかったです!
Q. 協力会社の探し方は?
A. 根気よく、凸に尽きる!社内で詳しそうな人がいたら頼ってみる!
完全オリジナルになるため、簡単に制作会社が見つかることはほぼありません。一方で、普段利用しているノベルティ制作会社さんなどに直接問い合わせてみると、意外と対応してもらえることもよくあります!ダメ元で凸する根気と勇気が必要です(笑)!
また、職種問わず社内で詳しそうな人がいたら相談してみることも少なくないです。ちなみに東京アートさんはアパレル業界に詳しい同僚のご家族から教えてもらいました!
Q. どうやってPRした?
A.マーケチームと協働して、細かに発信!
こうして完成したNstockの“めっちゃいい袋”ですが、イベント前に楽しみにしてもらえるようにこんなことも仕掛けていました。
■事前告知①:Nstockのラジオでの匂わせ
Nstockのメンバーが様々なトークテーマで語るラジオ(毎週水曜更新)に出演し、新作ノベルティの存在を匂わせていました。ちなみに“めっちゃいい袋”という名前はこのラジオでの何気ない会話から生まれ、そのまま採用しました。キャッチーでありながら実物のクオリティも名前に負けていないので、認知と価値を同時に伝えられるちょうどいい言葉だと思っています(笑)。
■事前告知②:イベントに先行してXで情報解禁
物撮りを行ってから発信をすることで、より魅力的に映るように心掛けました。配布前から注目度を上げることが、とても効果的なアクションだったと思います。
Nstockではデザイナーの上谷さんが撮影から現像をまで行ってくれており、写真素材は比較的短納期で用意することができました(本当にありがたい...!)。

■イベント中の告知
・Nstockのメンバーは自発的に発信してくれる人が多いこともあり、宮田さんはじめ、皆でめっちゃ盛り上げることができました!

また偶然にも、イベントと同時期にノベルティ関連のオフラインイベント(LayerXさん主催のCommunication Design Night)もあり、デザイナー向けにもタイムリーにPRすることができました。
さいごに
以上が、Nstockの「めっちゃいい袋」のつくり方です。現場リサーチ、制作、制作後までの流れをできるだけ書き出してみました。
ノベルティは、ただ作ってお渡しして終わりではないと思っています。配布時以外の魅せ方、活かし方も含めてノベルティだなと、今回の“めっちゃいい袋”の制作を通して改めて実感しました。
実は今後、この“めっちゃいい袋”をアレンジできたり、付属させられる関連アイテムの制作も検討中です!こちらもお楽しみに!
本記事を読んでNstockにちょっと興味を持った方、めっちゃ興味を持った方問わず軽く話を聞いてみたい方がいらっしゃったらカジュアル面談もウェルカムです。デザイナーも、デザイナー以外の職種も広く募集中ですので、ぜひご検討ください!
それではまた!

