こんにちは、CEOの宮田です。Nstock が設立されて1年5ヶ月が過ぎました。
私は IPO や M&A での Exit は未経験ですが、SmartHR 社の実績を評価していただき、ありがたいことに、「シリアルアントレプレナー」「2周目の起業」という表現でご紹介いただく機会があります。
確かに、この2周目という表現はしっくり来ています。
Nstock を立ち上げていくなかで「あ、これ SmartHR のときにもあったヤツだ」というシーンに出くわすことは少なくありません。1周目で四苦八苦したことにも難なく対応できたり、多少のトラブルでは動じなくなっていたり。
逆に、1周目で上手くやれたことが、2周目ではなぜか上手くできなかったり、1周目の成功体験に引っ張られ過ぎてアンラーニングの必要性を感じる瞬間もあります。
さて、この記事は、リニューアルされた Nstock の新コーポレートサイトに新設された「Blog」コーナー用に書き下ろしています。
せっかくなので、コーポレートサイトに関係するネタがいいなと思い、スタートアップのコーポレートサイトでよく見かける「社員紹介ページ」についてアンラーニングしたことを書きたいと思います。
「社員紹介ページ、どうせそのうち削除するし、なくていいよ」
ある日、デザイナーの上谷さんから「そろそろメンバーも増えて来たので、社員紹介ページつくります?」という相談を受けました。
正確な表現は覚えていないのですが、そのとき私は下記のように話しました。
- 「社員紹介ページは、作らなくていいかな〜」
- 「人数が50名前後から、全員を掲載することが難しくなる」
- 「毎月の入社数が増えると、更新作業も負担になる」
- 「コーポレートサイトに掲載されること自体を嫌がる人も入社してくる」
- 「どうせそのうちページごと削除する日が来る」
- 「だったら、最初から作らなくていいかな〜」
実際、SmartHR 社でも初期は社員紹介ページを運用していたのですが、社員数30〜40名くらいだったかな?それくらいのタイミングで全員の掲載を諦めました。
その後、社員紹介ページ自体が無くなり、いまでは「会社概要のページ」に社内外取締役のプロフィールが数名分、ちょこっと掲載されているだけです。
SmartHR 社での経験をもとに「どうせいつか無くなるんだし、社員紹介ページを作らないことで、他のことにリソースを活用できる」と思ったわけですね。当時は妥当な判断だと思っていました。
私だけでなく、上谷さんも複数のスタートアップで働いた経験があったので、特に議論することもなくすんなり「そうだよね〜」となり、「社員紹介ページは作らない」という結論にいたりました。
「働いている人の顔が見えなさすぎて、入社するまで怖かった」
話は少し変わりますが、Nstock 社は自分たちで想像していたよりも採用に困っています。
この「Blog」コーナーを企画したマーケの松田さん(2023年5月入社)は、入社前の Nstock に対して次のような印象をもっていたそうです。
- 何人いるのか、どんな雰囲気の人が働いているのか、外から全く見えない
- ましてや、事業ドメインが「株式報酬」「金融」と、なんかムズそう、硬そう
- 結果、「えたいが知れない」「とっつきにくい」「なんか怖い」という印象が強すぎる
- このままだと「エイヤー!」と飛び込んでくれる人しか、採用できなさそう
入社後は「え、ぜんぜん硬くないじゃん。みんな熱くて良いヤツじゃん」と思ってもらえたそうですが、そう思っている人が他にも大勢いることは想像に難くありません。
採用が強いスタートアップ、だいたい社員紹介ページある説
この良くない印象を「なんとかして払拭していきたいね」という話になり、採用が強い(という印象がある)スタートアップ各社の SNS での発信、採用資料、コーポレートサイト、採用サイトを眺めていて、あることに気が付きました。
「みんな、社員紹介ページあるね??」
独立した社員紹介ページではなく、採用ページや採用サイトのいちコンテンツになっている場合も多いのですが、働く人たちの顔が見えることで、少なくとも Nstock 社よりは「とっつきやすい」「なんか優しそう」という印象を持ちました。
UbieさんやLayerXさんのような100名を超える規模のスタートアップでも、幅広い職種で、一緒に働く人たちの顔がなるべく多く見えるようにされている意図を感じました。10Xさんは多くの社員さんをPodcastに登場させています。
私達 Nstock は、多くの人から見たら、えたいの知れない小さいスタートアップです。プロダクトも正式ローンチしていない現在の状態では、「一緒に働くことになる人」が応募や内定承諾の意思決定において大きな比重を占めることになるでしょう。なおさら、働いている人たちの雰囲気や人となりを、ちゃんと伝えて行こうと思い直しました。
「いつかやらなくなる施策」、過小評価しがち説
社員紹介ページに限らず「いつかやらなくなる施策」って、他にもたくさんあると思います。それらの施策を、過小評価してしまうバイアスが2周目の自分にはあることに気がつきました。
いつかやらなくなる施策も、やらなくなるまでの過程では、しっかり効果を出しているはずです。過小評価したくなるバイアスに引きずられないよう、適切にアンラーニングしていく必要性を感じました。
今回のコーポレートサイトリニューアルでは、「いつかやらくなるし〜」「リソースが〜」とか言って斜に構えることをやめ、「やれることはなんでもやるぞ」と、素直に社員紹介ページをつくってみました。
ということで、Nstock 社の新コーポレートサイトの見どころは、グローバルナビにある「People」のページだよ。ぜひ見てね!ちなみに People の表示順は完全ランダムです。
People | Nstock https://nstock.co.jp/people

