「知る人ぞ知る、いいスタートアップってどう見つければいいの?」—スタートアップへの転職に関心がある人なら、一度は感じたことのある悩みではないでしょうか。
メガベンチャーや上場直前の企業であれば、採用ページもメディアでの紹介も充実しています。しかし、創業初期のスタートアップは採用広報にまだリソースを割けていないことも多く、魅力的な企業ほど「知る人ぞ知る」状態に留まりがちです。
この記事では、まだ知られていないスタートアップの探し方を「情報を掘り起こす」「現場の空気に触れる」の2つの切り口から整理しました。代表取締役社長の宮田 昇始(以下、miyata)と採用担当の深澤(以下、hasumin)のコメントも交えながら、実践的な方法を紹介します。
情報を掘り起こす——リサーチ編
まずは、すぐに始められる方法です。初期のスタートアップは企業の公式情報があまり出ていないことも多いので、周辺の情報から手がかりを集めていくのがポイントになります。
1. VCの投資先情報や創業者のSNSを深掘りする
創業して間もないスタートアップは、会社のウェブサイトや採用ページがまだ整っていないことも珍しくありません。そんなとき有効なのが、ベンチャーキャピタル(VC)の投資先一覧をたどる方法です。
気になる企業の資金調達リリースを見つけたら、出資元のVCを特定し、そのVCのウェブサイトにある投資先一覧を見に行きます。「いいな」と思った会社を支援しているVCは、他にも魅力的なスタートアップに投資していることが多いもの。自力で調べるだけではたどり着けなかった会社に出会えるのが、この方法のよいところです。また、創業者のSNS(XやFacebookなど)も見逃せない情報源です。会社の公式発信では見えにくい、事業への熱量やミッションが生まれた背景、創業者の人となりなどを知ることができます。
miyata:Nstockの選考でも、私が4年前に書いた創業ブログを読んでくださっている方がいまだに多くて驚きます。SNSやブログは、「なぜこの事業をやるのか」という創業者の原体験を知る良いきっかけになりますよね。
hasumin:私も過去の転職活動では、気になる企業の資金調達リリースから出資元VCを調べ、そのVCの投資先一覧から別のスタートアップを探していました。創業初期の企業だと、会社としての公式発信が少ないぶん、代表者個人のSNSが一番リアルな情報源でしたね。

2. ピッチイベントの配信・アーカイブを観る
ICCやB Dash Camp、IVSなどのスタートアップ向けカンファレンス(大型イベント)では、各社が数分間で事業を紹介する「ピッチイベント」が開催されています。多くはYouTubeなどで過去の動画が公開されており、気軽に観ることができます。
ピッチイベントが会社探しに有効な理由は大きく2つあります。ひとつは、各社の持ち時間が短いため、事業の核となる魅力がコンパクトにまとまっていること。もうひとつは、文字の情報だけではわからない創業者の人柄や熱量が、話し方や表情からダイレクトに伝わることです。
miyata:スタートアップ業界に長くいる私でも、ピッチイベントでは初めて知る素晴らしい企業に出会えることが多いです。転職先を探す手段として非常に有効だと思います。
hasumin:ウェブ上の文字情報だけだとどうしても平面的になりがちですが、ピッチ動画だと創業者の人となりが立体的に見えてきますよね。短い動画をいくつか観るだけでも、「この人の話をもっと聞いてみたい」という感覚が湧いてくるのでおすすめです。
現場の空気に触れる——オフライン編
ネットで候補を絞ったら、次は実際に人に会ったり、場の空気を感じたりする段階です。文字や動画ではわからない「組織の体温」は、直接触れることで初めて伝わります。
3. オフラインイベントで雰囲気を感じる
スタートアップが主催する周年イベントや交流会、業界イベントの展示ブースなどに足を運ぶことで、その企業の雰囲気や社風を肌で感じることができます。
社員同士の距離感や来場者への接し方、会場の空気感といった「体感しないとわからない情報」は、採用ページには載っていません。「転職を今すぐ考えているわけではないけれど、ちょっと気になる」くらいの段階でも、まずは足を運んでみるのが有効です。
hasumin:私がNstockの選考に進む背中を押されたのは、2周年イベントでした。金融領域の事業なので「お堅い雰囲気なのかな」というイメージがあったんですが、実際に足を運んでみると、入り口でメンバーが最高の笑顔で迎えてくれて。miyataさんや他のメンバーがフラットに交流している姿を見て、良い意味でイメージが変わりました。
miyata:オフラインのイベントは、オンラインでは伝わらない組織の体温や人間味を感じ取れる場です。元同僚や先輩から誘われたら、まずは足を運んでみるという姿勢は大事だと思います。

4. VCの採用支援担当者に直接アプローチする
ステルス(非公開)で事業を伸ばしているスタートアップは、ネットで検索してもなかなか情報が出てきません。そんな企業と出会うための手段として、VCの採用支援担当者に直接連絡を取る方法があります。
VCの採用支援担当者は、投資先各社の事業の状況や組織の課題を幅広く把握しているため、自分では見つけられなかった企業との出会いが生まれやすいのがこの方法の特徴です。
miyata:最近は、投資先スタートアップの採用を支援するために専任の人事担当者を置いているVCが増えています。こうした方におすすめの企業を聞いてみるのは、裏技的ですが非常に有効なアプローチです。
「ピッチを見る」も「現場に行く」も、一日で体験できる場がある
ここまで4つのアプローチを紹介してきましたが、「ピッチイベントを観る」と「オフラインで雰囲気を感じる」を一日で同時に体験できる場があります。3月14日(土)に開催される、Coral Capital主催のStartup Aquariumです。
80社以上のスタートアップが集結する国内最大級のキャリアイベントで、来場登録をすると出展企業からスカウトが届き、当日その場で面談することもできます。
Nstockもブースを出展するほか、miyataのピッチ登壇やパネルディスカッション、特設ステージでのスペシャルコーナーも予定しています。
また、Nstockでは現在、エンジニア、採用担当、カスタマーサクセスなど幅広い職種で新しい仲間を募集しています。少しでも興味を持っていただけましたら、まずはカジュアル面談からお気軽にご連絡ください。

